ギフト

困難をギフトに変える3つの力を知ろう

生きていく中で、誰しも、人知れぬ困難や逆境を経験すると思います。
もし、その時に、早く乗り越えたり、その出来事に感謝できるような境地に至る知恵やピンチをチャンスに変えられるという意識状態でいられたら、人生はどのように変わるでしょうか?知りたいとは思いませんか?
もし、今その最中にいるとしたら、なおさらではないでしょうか。

私が病を天からの贈り物=ギフトと言えるようになったプロセスをつぶさに見ていくと、キーとなる要素がいくつかあることに気づきました。それらは、どれも自分の中で育む必要があるもので、吟味すると実は3つの力に集約できることが分かったのです。
(ギフトになった当時の経緯は「困難に意味を見つけるとギフトになる」のブログをご覧ください。)

それは、「感謝力」「発見力」「挑戦力」です。

このブログでは、困難をギフトに変えるこの3つの力についてお伝えします。

あなたの過去の経験と照らし合わせながら読んでいただくと、いかにそれが真実であるかを感じていただけると思います。そうです、あなたはすでに幾度となく経験してきて、知っているのです。ですから、これは復習や答え合わせになるので、深く記憶に刻まれることになります。

ブログを読み終える頃には、3つの力の概要がすっとつかめ、いつでもこの知恵を取り出せるトリガーをご自身の中に持つことができるでしょう。

第1の力「感謝力」

まず1つ目です。まず病の恩恵を数えることが発端となった、あらゆるものに感謝する「感謝力」です。これがすべての土台になると思っています。

なぜなら、人生の困難が最終的に天からの贈り物=ギフトに昇華する時には、困難に対して感謝の気持ちが湧き起こり、その出来事に対しての認識にパラダイムシフトが起こるからです。

感謝力が高い状態になると、心が開かれて困難という痛みを受け入れ、向き合いやすくなり、困難の恩恵さえ数えられるようになります。(詳しくは、「恵みのタネは渦中に生まれている」のブログをご覧ください。)

そして、自分自身や周りのことによく気づくようになります。また、自分の気づきをうながしてくれる機会や意味のある偶然の一致であるシンクロニシティも増えていきます。さらに、困難を乗り越えるために必要な助けやリソース、情報が自然と集まってくることにも驚くでしょう。

そして、ただ今ここにいるだけでありがたいという気持ちにまで達すると、常に豊かさや穏やかさを感じられるようになります。あなたの内側で混乱や争いが起きないので、外側で起こっていることに振り回されない平安を保つことができるのです。

第2の力「発見力」

2つ目は、ものごとの真実に気づく「発見力」です。

これは、ものごとには正負の両面が存在し、どうしてもマイナスにしかとれないようなことにも、自分にとって恵みがあることに気づくということです。
そうなって初めて、訪れた困難は私たちを懲らしめるためにやってきたものではなく、私たちのために起こっているのだと、わかるようになります。(詳しくは、「すべてはあなたのために起こっている」のブログをご覧ください。)

そして、正負の両面に心から感謝できたとき、無条件の感謝に至ります。(無条件の感謝については、「無条件の感謝で救われる」で解説していますので、こちらもよろしかったらどうぞ。)

それは、この世界には完璧な秩序があるということに気づく瞬間でもあります。人生の困難を無理やり変えようとしたり、頑なに拒んだりしません。また何もせずにいるということでもありません。あなたの中の困難や苦悩に対する重荷は取り除かれて、受け入れ、委ね、なすべきこと軽やかにします。

あなたがかけていた分厚いガラスの色眼鏡がなくなり、真実を目の当たりにするようになると、困難のメッセージに気づくこともあるでしょう。(私が経験した病のメッセージについては、「困難に意味を見つけるとギフトになる」のブログをご覧ください。)

時間の経過がこれらの真実に気づく機会や出来事、癒しをもたらしてくれますが、時間に頼らずにギフトに変えるには、気づく力である「発見力」がどうしても必要です。

でも安心してください。この力は、真実の眼鏡をかけると意図、意識、習慣化することで土壌ができていきます。

第3の力「挑戦力」

3つ目は、「挑戦力」です。

漢字の上では「戦い挑む」と書くので、力が入っていかにも意気込む感じですが、ここではそうするのではなく、「自然と挑んでしまう(チャレンジしてしまう)力」のことを指します。

困難や逆境の中では、身の回りにたくさんの制限が出てきます。
そうした制限の中にいても、ついやってしまうこと、やりたいと思うこと、これだけは譲れない、というものがあるはずです。あなたはそれをするとエネルギーが満ちたように感じ、夢中になって時間が経つのも忘れます。それがあなたを困難から抜け出すための光となって導いてくれ、前に進む力になってくれます。
それはあなたが大切にしている価値観として現れてきます。これはとても自然で自発的なプロセスです。(詳細は、「制限が価値観を教えてくれる」のブログをご一読ください。)

では、外部から報酬や罰、称賛がないとできないことをする場合はどうでしょうか?
心身ともに疲弊して力が残っていない場合も多いでしょうし、限られた選択肢や時間の中で、どうしてもこれらをしたいとは思えないはずです。できたとしても、外部からの圧力がないとできないので長続きせず、外部の評価が自分の価値となってしまうために、自己肯定感も低く、自分の軸がブレて見失いやすく、とても脆弱です。

苦境の中で再発見した価値観は、時にあなたの人生のミッションとなることもあるでしょう。

3つの力の関係

これら3つの力(感謝力、発見力、挑戦力)は、お互いを支え合っています。

つまり、感謝するにはそれを認識し、発見することが必要です。
発見するには、何らかの体験や注意を向けたりする行動がきっかけになることが多いでしょう。その行動は、内側からの何かを自然と行う挑戦力を源にして出てきます。そして挑戦する力は、あらゆるものに感謝できているとき、結果の正負にこだわることなく、自分らしさを発揮する助けになるでしょう。このように循環しています。

また、それぞれの力が高まっていくと他方の力にも影響が及びます。
感謝力が高いと発見する力も高くなり、発見力が高いと、自分の内側から湧き上がる情熱や大切にしている価値観にも気づきやすく、挑戦力も磨かれます。挑戦力が高いと、それをできる喜びに感謝するでしょう。

では、3つのうち一つが欠けていたらどうでしょうか。

感謝力や発見力だけでは、困難を抜け出すためにチャレンジする行動が生まれてきません。
感謝のない行動は、傲慢になって独りよがりになり、発見力も曇ります。
気づきのない行動は、痛みを避けて快楽を求め、人を衝動的にさせてしまいます。衝動的な喜びは、花火のようなもので長続きしません。直面している困難を避け続けると、一層苦悩は深くなり、混乱した事態に発展しかねません。

3つそれぞれの力が大きくなり、重なり合うコアの部分が大きくなるにつれ、困難がギフトとなる素地は整っていきます。どれか一つだけ突出していて、他がゼロでは駄目なのです。

3つの力が高められ、すべてのバランスが整ったときに、ギフトとなる瞬間はやって来るのではないかと思います。

感謝力(かんしゃりょく:K)
発見力(はっけんりょく:H)
挑戦力(ちょうせんりょく:C)

頭文字を取ると、KHCですが、某ファストフードチェーンのK◯Cではありません(笑)。

「かんしゃ、はっけん、ちょうせんりょく〜」と「ホップ、ステップ、ジャンプ」のように尻上がりな調子で続けて唱えると覚えやすいので、試してみてください(笑)。

まとめ

困難をギフトに変える力は以下の3つに集約されます。
・あらゆるものに感謝する「感謝力」
・ものごとの真実に気づく力「発見力」
・自然にチャレンジしてしまう力「挑戦力」

次回からのブログでは、これら3つの力(KHC)についてひとつずつ解説し、高め磨いていく方法をお伝えしていきます。

当ブログでは「たまゆらフォト共有サロン」の写真を使用しています。
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